MENU

麻雀店の開業に必要な許可と手続き|麻雀プロの行政書士が解説





記事04 – 麻雀店の開業許可


「麻雀が好きで、いつか自分の店を持ちたい」

そんな夢を持っている方、意外と多いのではないでしょうか。

近年は「健康麻雀」ブームもあり、シニア向けの麻雀教室やノーレート雀荘が全国的に増えています。麻雀は4人集まれば成立するビジネスモデルで、大規模な設備投資が不要なことから、比較的ハードルの低い開業先として注目されています。

ただし、麻雀店を営業するには「風俗営業許可(4号営業)」という許可が必要です。「風俗」と聞くと驚かれるかもしれませんが、法律上の分類であり、パチンコ店やゲームセンターと同じカテゴリです。

この記事では、麻雀プロであり行政書士でもある私が、麻雀店の開業に必要な許可と手続きを、実務経験を踏まえてわかりやすく解説します。


目次

麻雀店に必要な「風俗営業許可」とは

麻雀店は、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)における「第4号営業」に該当します。

風俗営業許可の種類を簡単に整理すると、こうなります。

号数 業種の例
1号 キャバレー、キャバクラ
2号 低照度飲食店
3号 ダンスホール等
4号 麻雀店、パチンコ店
5号 ゲームセンター

この許可を取らずに営業すると、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金という重い罰則があります。必ず事前に許可を取得してください。


開業までの流れ ─ 7つのステップ

STEP 1:物件探し(最重要)

麻雀店の開業で最も重要かつ最初につまずきやすいのが物件選びです。

風営法では、保護対象施設の周囲に麻雀店を出すことが制限されています。制限される距離は都道府県の条例で異なります。

愛知県の場合の距離制限(4号営業):

保護対象施設 商業地域 その他の地域
学校(小・中・高)、認定こども園 70m 100m
保育所、幼稚園 30m 50m
病院、有床診療所 30m 50m

※ 大学は保護対象施設に含まれません。図書館も対象外です。
※ 名古屋市内の繁華街(第5種地域)では距離制限が免除される区域があります。

ここが最大の落とし穴です。 気に入った物件を見つけて契約した後に「実は制限区域内だった」と判明したら、許可は下りません。敷金・礼金・内装費がすべて無駄になります。

物件を契約する前に、行政書士に相談してください。 当事務所では、物件の住所をお知らせいただければ、制限区域に該当するかどうかを事前に調査します。

STEP 2:人的要件の確認

風俗営業許可は、誰でも取れるわけではありません。以下に該当する方は許可を受けられません。

  • 成年被後見人、被保佐人
  • 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
  • 1年以上の拘禁刑(旧「懲役・禁錮」)に処せられ、執行を終えてから5年を経過しない者
  • 暴力団員、またはやめてから5年を経過しない者
  • 過去に風俗営業の許可を取り消され、取消しから5年を経過しない者

法人で申請する場合は、役員全員がこれらに該当しないことが必要です。

STEP 3:店舗の設備・構造を整える

麻雀店には、設備・構造に関する基準があります。

項目 基準
客室の面積 9.5㎡以上(1客室あたり)
客室の見通し 外部から見通せない構造にしないこと
照度 10ルクス以上
騒音・振動 条例で定める基準以下
出入口 施錠できない構造(非常時に避難できること)

特に注意が必要なのは客室の面積です。卓の配置を考えるときは、1卓あたりのスペースだけでなく、通路や椅子の引きしろも含めて計算する必要があります。

麻雀プロとして何百もの雀荘を見てきた経験から、図面段階でのレイアウトアドバイスもしています。 卓の間隔が狭すぎるとお客様が窮屈に感じますし、広すぎると卓数が減って収益に影響します。このバランスは、実際に卓を囲んだことのある人間でないとわかりません。

STEP 4:必要書類の準備

申請に必要な書類は多岐にわたります。

個人で申請する場合:

  • 許可申請書
  • 営業の方法を記載した書面
  • 使用承諾書(賃貸の場合、大家さんの承諾書)
  • 店舗の平面図・配置図
  • 住民票の写し
  • 身分証明書(本籍地の市区町村で取得)
  • 誓約書
  • 周辺の見取り図(学校等の位置関係)

法人で申請する場合は、上記に加えて:

  • 定款の写し
  • 登記事項証明書
  • 役員全員の住民票・身分証明書・誓約書

この中で特に手間がかかるのが平面図と配置図です。正確な寸法で作成する必要があり、卓の位置、照明の位置、出入口の位置などを細かく記載します。

STEP 5:管轄の警察署に申請

書類が揃ったら、店舗所在地を管轄する警察署の生活安全課に申請します。

愛知県内の主な管轄:

  • 一宮市 → 一宮警察署
  • 名古屋市中区 → 中警察署
  • 名古屋市中村区 → 中村警察署
  • 春日井市 → 春日井警察署

窓口で書類を提出し、手数料を納付します。

STEP 6:現地調査(立入検査)

申請後、警察の担当者による現地調査(実査)が行われます。

店舗の構造や設備が申請書類の通りになっているか、周辺の制限施設との距離は適切かなどが確認されます。

内装工事が完了していないと実査を受けられませんので、工事のスケジュールと申請のタイミングを合わせることが重要です。

STEP 7:許可証の交付

申請から許可が下りるまで、おおよそ55日程度(標準処理期間)かかります。

許可証が交付されたら、晴れて営業開始です。


費用の目安

項目 費用
警察署への申請手数料 24,000円
行政書士報酬(当事務所) 15万円〜
住民票・身分証明書等の実費 数千円程度

行政書士報酬には、物件の事前調査、書類一式の作成、警察署との折衝、実査の立ち会いがすべて含まれます。


開業後に守るべきルール

許可を取ったら終わりではありません。営業中も以下のルールを守る必要があります。

  • 営業時間: 午前0時まで(条例で延長が認められている地域あり)
  • 18歳未満の立入禁止: 保護者同伴でも不可
  • 賭博の禁止: これは言うまでもありませんが、いわゆる「テンピン」でもアウトです
  • 許可証の掲示: 店内の見やすい場所に掲示
  • 届出義務: 営業所の名称・所在地の変更、管理者の変更などは届出が必要

「健康麻雀」でも許可は必要?

よくいただく質問です。

結論から言うと、お客様から料金をいただいて麻雀を提供する場合は、健康麻雀であっても風俗営業許可が必要です。

ただし、公民館やコミュニティセンターで非営利の麻雀サークルとして活動する場合は、許可は不要です。「営業」として行うかどうかがポイントです。


よくあるご質問

Q. 飲食を提供したい場合は?

麻雀店で飲食を提供する場合は、風俗営業許可に加えて飲食店営業許可(保健所)が必要です。簡単なドリンクサービスであっても対象になりますので、ご注意ください。当事務所では飲食店営業許可の申請もまとめて対応できます。

Q. 既存の飲食店に麻雀卓を置きたいのですが

飲食店の営業許可とは別に、風俗営業許可の取得が必要です。また、用途変更に伴い建築基準法上の確認が必要になる場合もあります。

Q. 自宅の一部で麻雀店を開けますか?

建築基準法や都市計画法上の用途制限をクリアできれば可能ですが、住居専用地域では原則として営業できません。事前調査が必須です。

Q. 麻雀店の開業にどれくらいの初期費用がかかる?

物件や規模によって大きく異なりますが、卓3〜5台の小規模な雀荘であれば、内装工事・設備・麻雀卓の購入を含めて300万〜500万円程度が一つの目安です。全自動卓は1台30〜60万円程度です。


なぜ「麻雀プロの行政書士」に頼むべきか

風俗営業許可の申請を扱える行政書士は他にもいます。でも、麻雀業界を内側から知っている行政書士は、おそらく当事務所だけです。

  • 物件選びの段階から相談できる → 制限区域の調査はもちろん、「この立地でお客さんが来るか」という営業面のアドバイスも
  • 図面を見て、卓の配置が適切かどうか判断できる → 法律上の基準だけでなく、プレイヤーとしての快適性も考慮
  • 開業後の運営相談にも乗れる → イベント企画、プロゲストの手配、集客のコツ

麻雀店の開業は、許可を取ることがゴールではありません。お店を長く続けていくことが大切です。書類の手続きだけでなく、麻雀店経営のパートナーとして、継続的にサポートします。


まとめ

麻雀店の開業は、正しい手順を踏めば決して難しいものではありません。

ただし、物件選びを間違えると許可が下りない、書類に不備があると申請がやり直し、というリスクがあります。特に物件の事前調査は、後戻りできない重要なステップです。

「麻雀で地元を盛り上げたい」「自分の雀荘を持ちたい」——そんな想いをお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。麻雀プロとして、行政書士として、あなたの夢の実現を全力でサポートします。

→ 無料相談はこちら(LINE・メール対応)


行政書士法人フェリス
愛知県一宮市 / 初回相談無料 / 土日対応可


行政書士法人フェリス

愛知県一宮市 / 初回相談無料 / 土日対応可

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

一宮市で行政書士事務所を経営しております。

コメント

コメントする

目次